ORANDマニュアル 目次

1.はじめに

1.1.ORANDとは

ORANDは自分の使いやすいツールを組み合わせて使うWebサイトマネージャです。

Webサイトを構築する場合、サーバー上のディレクトリ構造と同じものをローカルのパソコン上に構築し、その中にHTMLファイルや画像ファイルを作っていきます。
HTMLファイルが完成し、いざサーバーへアップロードするときには、FTPソフトを起動し、FTP接続を行い、サーバーディレクトリを移動し、目的の場所にファイルをアップロードし、FTP切断しますが、これが非常に手間で面倒です。
できれば、ファイルを指定してアップロードボタンかなにかをポチッと押せば、自動的にFTP接続し、目的の場所へ自動的にアップロードしてくれれば煩わしいFTP操作の手間が省けます。
ORANDはFTPの接続、切断、ディレクトリ構造のコピーを自動で行います。

ORAND自身の機能としてはファイル操作とFTP操作が主になりますが、ORANDを中心に外部アプリケーションを組み合わせて利用することでより一層、使いやすいWeb作成環境が構築できます。
ORANDは、Windowsの関連付けを利用しながら、独自に外部アプリケーションの関連付けが可能ですので、ユーザーの好みのエディタ、あるいはアプリケーションを登録し、ファイルをダブルクリックするだけで関連付けされたアプリケーションで開くことができます。
また、DOSコマンドの実行結果を関連するビューに取りこみ、それを再利用することで様々な機能を持たせることができます。


ORANDには次のような機能があります。

  • 複数サイトの管理が可能
  • エクスプローラに似たインターフェイス
  • MDIによる複数フォルダのファイルが閲覧
  • ローカルのディレクトリ構造を保持してサーバーへアップロード&自動アップデート
  • 簡易FTPクライアント機能(サーバーへの問い合わせ機能)でサーバー側ファイル操作も可能
  • エクスプローラの関連付けの他に、独自に関連付けを設定可能
  • 欲しいときにすぐ起動したいアプリケーションをポップアップに登録可能
  • DOSコマンドを有効利用するビュー
  • 共通で利用するアプリケーションやドキュメントのショートカットを登録

ORANDは「既に持っているエディタやツールを組み合わせて使いたい」「自分のこだわりの開発環境を作りたい」ような人にとって、使いやすいようになっています。
エディタなど、開発に直接影響する主要な部分を他の市販/配布アプリケーションに任せ、Webサイトの構造とファイル管理、外部アプリケーションとのインターフェイスに徹した作りになっています。