鳥工作1 SN75LV4737Aで携帯電話接続ケーブル

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動かないジャンク基板上のチップの中から比較的簡単に使えそうなものを部品取り(鳥)して再利用してしまおう。と言う安直なネタ。
今回、目に付いたのは、RS-232Cドライバチップ SN75LV4737A。
これを使って、携帯メモリエディタなどで使われている、携帯<->PC 接続ケーブルを作って見る。
携帯メモリエディタ はフリーの実装もあるので、ケーブルさえあれば携帯電話帳のバックアップはカンペキ。


SN75LV4737A 特徴

3.3V or 5V 動作
wake-upスタンバイモード
TTL to 232C 3回路
232C to TTL 5回路
材料

本体部
SN75LV4737 1個 \0- ジャンク基板より部品鳥
コンデンサ 0.1uF 4個 \100- 一応新品
抵抗 330Ω 1個 \0- ジャンク基板上より鳥
DSUB 9ピンメス 1個 \0- ジャンクシリアルマウスからケーブル付きで鳥
PDCコネクタ 1個 \480- 手持ちで市販されているUSB充電ケーブルを利用
スライドSW 1個 \0- ジャンク基板上より鳥
ピッチ変換基板 1個 \340- 0.65mm品
配線 若干    

※上記材料は電源回路を含んでいない。
※SN75LV4737Aのデータシートは TIサイト で取得可能
※スライドSWは無くても可。


作り方

これを作れば何ができてどんな理屈で動くのか?については「参考サイト」の情報を一読のこと。
要するに携帯側シリアルポートと232Cのレベルコンバータと言うだけの代物。

まず、携帯電話側に付ける PDCコネクタを入手しなければならないのだが、今回は非常に手抜きをし、市販の USB充電ケーブル を使った。
手抜きと言っても 充電+PC接続ケーブル になるのだから一度で二度美味しい?
ちなみに、市販品の中には PDCコネクタのピンが一部しか付いてない物があるようなので、購入時には注意が必要。

後は回路図の通り組んで出来上がり。

電源は USB充電ケーブルと言うことで、USB充電電源ラインから拝借している。(5V)
参考サイトには 232C の未使用信号線の一部からレギュレータを通して 5V 取り出す方法が掲載されているので、そちらでも良いかも。
(個人的に信号ラインを電源化するのは通る信号に依存してしまうのであまり好きではないのだな)


あまり説明するところが無い回路図(^^;; っていうか、ほとんどデータシートのサンプル回路そのまんま。
このチップはスタンバイモードを持っているらしく、信号ライン #EN と STBY で制御するらしい。今回は使わないのでデータシート通り、#EN = pullup, STBY = pulldwon している。
ちなみに、pullupに付けてる抵抗値は適当にしてるので当てにしないように(^^;
C は全て 積層セラ 0.1uF。R はジャンク基板から剥がしたチップ抵抗。

SW1 は PDC-12ピンを DSUB9P-4ピン(DTR)に繋ぐか GND に落とすかを選択するSWになっている。
これは、色々調べた結果、市販品のケーブルにも信号結線が数種類あるらしく、12ピンを DSUB9P-4ピン または GND に落としているケースが多いらしい。また、この信号線の結線でメモリエディタ等のソフトの動作が異なるため、信号線を切り替えられるようにSWをつけてみた。
面倒くさい人は、PDC-12ピンを GND に落として、DSUB9P-4ピンを繋がなくても良い。

(2002/07/08)追記
DSUB9P-7番(RTS), 8番(CTS) はショートさせてください。




実際のブツの様子。
部品は全て変換基板上に載ってしまうので配線はラクチン。
レギュレータを使った電源回路を付ける場合も基板裏に仕込むことができる。

使用するときに、USB と シリアル の2つを刺さなければならないと言う手間も自作ならでは(笑)
まぁ元が USB充電ケーブルなのでヨシとする。



基板はそれらしいケースに入れてみた。
実際にフリーの携帯メモリエディタ MPEditor で使用してみたが、特に問題なく使えている。


参考サイト

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