IBM EtherJet PC Card の解析

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束売りされてる、IBM のジャンク EtherJet LANカードを解析しる。



10枚組み数百円で売られている激安LANカード。
10枚並べると壮観ですなぁ〜。一瞬、お金持ちになった気が。。。<違うって
1995年物のカードなので古いっちゃぁ古い。
いまさら10Base-Tと言う気もするが、ジャンクなオモチャに載せるには丁度いいアイテム。
ただし、RJ45コネクタを引き出すケーブルが付属していないので開腹して信号線を調査しなければならない。

とりあえず、ケーブル無しで認識するか所有するノートに刺して見た所、ウンともスンとも言わない。
カードを探しにさえ行ってない様子なので、こりゃぁ本当にジャンクかも。。。
でも、10枚もあれば1枚くらいは反応があるだろう、とやって見たが全滅(TT)。まぢっすか?
どうもおかしいので、ネットをぐるぐるして情報収集。
するとありました。IBMのカタログにこんな一文が。

Zero power state when the cable is unplugged from adapter

要するに、ケーブル抜いてたら電源入らないよ、っつーことらしい。なんだ、仕様だったのか。
ってことは、Power制御してる信号線もコネクタに出てるってことだね。

なんとなく目処がついたところで解析開始。


バリバリバリ!開腹。拡大

載っているチップは、LANコントローラ IBM CX8920 と PCMCIA コントローラ Zilog Z16M2720。
久々にZilogの名前を聞いた気がする。うーむ。懐かしい。Z16 っつーことは、16bit PCMCIA ってわけね。

早速、コネクタの信号線を追っかける。
HALO TG42-1406P1 と言う10BaseT I/Fモジュール(これのNF14と同じもの)に入ってるのが RX+-, TX+- であるのはすぐ分かる。
残りの線は、 CX8920 に入っている。
ネットで調べると、CX8920 は、Crystal Semiconductor(今はCirrus Logic?)の CS8920 と同じものらしいので、データシートを拾ってきて信号線を調べる。


画像のように左からピン番号1〜22としたときのピンアサインは下記のとおり。

ピン
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
信号
GND
/LINKLED
/HC0
VDD
GND
VSS
GND
TxD+
TxD-
/BSTATUS
/HC1
RxD+
RxD-
RJ45
1
2
3
6

ピン
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
信号
GND
DI+
DI-
GND
DO+
DO-
GND
CI+
CI-
/LANLED
VDD
RJ45

コネクタを入れないとカード自体がPower OFF になる動作は、5番ピンの VSS によって行われているようだ。
VSSは各チップのVSSピンに繋がっていて、これを GND に落とすと回路の電源が入るようになる。よって、5番ピンは4番ピンにショートしてしまえばOK。

/*LED はLED出力のピンなので、VDD間にLEDを繋げば光るはず。
ちなみに、カード内に 680Ω抵抗が入ってるので直結でOK。

DI+-, DO+-, CI+- は AUI インターフェイス用の信号なので今回は使わない。



かなりいい加減な配線。
コネクタ上部のカバーを削り、コネクタピンに直接コードを半田付けしている。
4-5は半田ブリッジでショート。


うちのThinkPad君にブシッと刺して見る。
見事に認識成功。

ドライバは W98 に入っているデフォルトドライバを使用。
問題なく通信できてます(^o^)

参考サイト

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