特設2 二本線MB mini-PCI 有効化

Celeron500-B大 その4 で使えなかった LAN/MODEMコンボカード。
せっかくコンボでLANが載ってるのに使えないのはとても悲しい。

今回、メモリ装換に関して クロックジェネレータ ICS 9248-92 を調べていたとき、9248-92 の役割として、DRAM Bank へのクロック供給のほかに、PCI Bus へのクロック供給も行われていることが分かった。
メモリ装換では、空き Bank へのクロックラインがカットされているため、単純にメモリを移植しただけでは動かない仕組みになっていた。

で、ふと、mini-PCI が動かない理由もここにあるのではないかと考えた。
同じようにクロックラインがカットされているために動かないのではないか?
クロックを基準に動く電子回路であれば、クロック供給を止めてしまうのが一番簡単で合理的な動作停止の方法である。
なるほど。

と、納得したところで調べて見ると、案の定、mini-PCI Bus へのクロック供給ラインが途中でカットされており、空きパターンになっている。

で、掲示板で ytakeuch さんからの心強い動作報告とヒントを得、ようやく動作に至ったのである。

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問題の空きパターン。
#(サムネイルをクリックすると大きな画像が見れます。

場所は、ICS 9248-92 の裏側、Intel 433MX の右上辺りの場所にある。
赤丸で囲んだところが問題の mini-PCI へクロック供給するラインの空きパターン。
R17 および C7 がそれ。

このパターンで気をつける点は、周辺のチップ抵抗等が縦向きなのにここだけは、

のように横向きになっている。

この R17 にチップ抵抗を付ければ、mini-PCI Bus にクロックが供給される。

ytakeuch さんは 33Ωを付けて動作を確認。 また、単純にジャンパしても動くことは動くようです。
私は適当に剥がした 22Ωを付けてみたがこれも動作OK。
ただ、本当に必要な抵抗値は不明なのであくまでも参考程度に。

C7はGND間のパスコンのパターンになっているが今回は特につけなかった。ノイズ等の影響によるので、付けたほうがいいのかも。。。(^^;;

結果、問題の LAN/MODEM コンボカードは LAN/MODEM 共に Windows上で正常にPnP認識され、問題なく使えることが確認できた。ヽ(^o^)丿

資材提供いただいた charlyさん、重要なヒントと実証をいただいた ytakeuchさん、感謝!感謝!

ちなみに、メモリ装換も mini-PCI 有効化も、実機でも使える技なので、該当する旧タイプノートをお持ちの方は試して見る価値はありかも!?

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