今回は前々からずぅ〜〜〜〜っとやってみたかったネタを実現してみます。
いわゆる「パチンコ液晶」をTVモニタとして改造する、やり尽くされたネタなんですが。。。。(^^;;

私のように地方に住む人間にとって、この珍品にめぐり合うことはほとんどありません。
オークションと言う手もありますが、これがまた高い。ジャンクなのに高い。そんなに需要があるものなのか？？
そんなこんなで、なかなか実現しなかったのですが、少し前にたまたま大阪へ出る機会があり、その時に某デジットでジャンク液晶を拾うことができました。
そこで、早速、 改造やらねば！

さて、その顛末は。。。。

今回使用したパチンコ液晶ユニットは「生駒記念II」と言うパチンコ台のものです。
＃私はパチンコをしない人間なのでどんな台かは知りません(^^;;

今回の実験をするにあたって、京谷さんのサイトに非常にお世話になりました。
ビデオ信号などの勉強にもなりましたし、BBSでも丁寧にお返事を頂きました。
心よりお礼申し上げますm(__)m

さて、画像はユニットをバラしたところです。
液晶パネル(左下)、絵柄処理基板(右下)、映像処理基板(上)の3つに分かれます。
このうち、絵柄処理基板は使用しません。
絵柄処理基板上にはHITACHIのプロセッサとROMが載っています。そのうち部品鳥基板として活躍してもらうことにします。
映像処理基板上にはバックライト用のインバータ回路が載っています。この部分は高圧部なので通電したまま絶対に触ってはいけません。

液晶パネルは SHARP LQ4BR17 4インチです。

映像処理基板です。<拡大>

YAMAHAのチップがPCで言うビデオチップになります（音源も兼ねてるのかな？）周囲にVRAMが載っています。
このチップとVRAM周辺の回路は今回は使用しません。
＃電気を食うだけの黒い物体です(^^;;
＃剥がしてしまっても問題無いと思われます。

画像右上のQFPチップが今回重要な SHARP IR3P89 と言うチップです。
データシートが入手できなかったので詳しいことは分からないのですが、入力された RGB+CSync 信号を液晶パネル駆動用の信号に変換する役目を担っていると考えて間違いないと思います。

つまり、このチップに RGB+CSync 信号を投入すれば、液晶パネルに画像が出る仕組みになっています。

改造ポイント2

CSyncは基板裏面から投入しても良いのですが、半田付けが面倒な場合、画像のとおり表面の位置からでも投入可です。
上記、CSync投入位置のすぐ右に RGB の投入ポイントもあります。

今回の実験の概要です。

秋月電子のRGBコンバータユニットを使って、コンポジット入力を RGB+CSync信号に分離し、それを映像処理基板へ入れてやります。
映像処理基板はその信号を処理して液晶へ表示します。
映像処理基板の中身に付いてはブラックボックスで考えて問題ないでしょう。

で、今回、一番難儀したのが電源です。
実はこのユニット、+5V, +12V の他に、液晶バイアス用の -8V, -20V の電源が必要です。
+12V から レギュレータで +5V を作るとして、負電源はどうするべ？
と悩んだ結果、MC34063 と言う石を使って +12V -> -20V を作り、さらにレギュレータで -8V を作ることにしました。
うーーん、、面倒くさい(x_x)

画像右の小さい2枚の基板が電源回路基板です。
部品代だけで1000円程度で作れます。

下の基板は秋月電子のRGBコンバータです。
今回、RGBコンバータだけはキット（と、言っても完成基板）を使用しました。
＃手抜きです(^^;;;
＃ちなみに、今回の部品の中で一番高価です(笑)

ひとまず、全部繋げて実験です。
映像ソースは PlayStation を使いました。

ご覧のとおり、ちゃんと映りました。
と、あっさり書いてはいますが、実際はこの時点で映像処理基板を1枚爆破しています(笑)
＃いやぁ、過電圧かけてチップが破裂するとは思わなかった。。(^^;;＜バカ

映り具合です。

4インチでデルタ配列なのでノートPCの液晶のように綺麗ではありません。
むしろ、そっちに慣れているので発色は良いのですが輪郭が汚いです(^^;;

でも、まぁTVとして見るなら全然問題ない範囲でしょう。

＃ぱらっぱ君の目隠しは版権対策です(^^;;